手持ちの鉋(1)

道具

コンピュータとか機械加工とか、そういったデジタルや金物の仕事をしているのに、ブログ新規開設のご挨拶のあとの最初の投稿が木工系の鉋というのも変な気がしますが、それもまた、私を知っていただく良い記事なのではないかと思いまして…。

仕事ではほとんど出番がなくなってしまいましたが、若い頃は本気で家具職人になろうと思っていた人なので、木工用の道具もそれなりに持っています。
上の写真は、その中では今でも一番出番が多い(といっても、年に数回ですが)、手の中に収まるくらいの小振りの合わせ鉋です。たぶん寸四と呼ばれるものではないかと思うのですが、そういう呼び方はあまりしないので分からないです。

刃は使い終わるたびに研いでいますが、台はほとんど手入れをしていないので、全盛期?に比べるとキレは今ひとつですが、それでも、杉や松の柔らかい木から堅木まで、倣い目だろうが逆目だろうが、滑らかで美しい艶のある表面に仕上げてくれます。


刃口もだいぶ広がってきてしまっていますので、逆目で鉋がけするときは、裏金の調整にかなり気を遣わないとグズグズになりますが、そんなこんなも趣味でやることなら楽しみのひとつですしね。
因みに、刃がだんだん緩くなってきたので、紙を糊で貼り付けてるのですが、たしか真っ白い紙を貼ったはずなのに、黄色くなっているあたりが、年期、というよりも時代を醸しだしてますね…。

今から30年以上前でしょうか。その当時、入り浸っていた道具屋さんで、5,000~6,000円で買ったような記憶があります。刃幅が狭いので、あまり研ぐのが上手くない私でも上手く研げるので、その頃から、とっても重宝していました。

あ、オチがない…。

せっかく写真を撮るために道具入れから出したので、お礼に研いでやりますかね。

待ってろよ。すぐに研いでやるカンナ!