まだソフト開発が継続しているので、立て続けにプログラム関連(C#)の投稿です。プログラムなんて作ったことがないよ!という方には「なんのこっちゃ」な話題だと思いますが、なるべく一般的な日本語を使って書いてみますし、もしかしたら、広い意味ではすべてに当てはまることかも知れませんので、どうかお許しください。
いま作成しているのは業務系のアプリケーション(たとえば、会計ソフトとか○○管理ソフトみたいなものです)なのですが、この手の業務アプリケーションでよくある「表示したり入力したりする項目が非常に多い」アプリケーションは、どうしても、ウィンドウに色々なパーツ(数字や文字を入力するボックス)を配置しなければならなくなる(and/or したくなる)のです。「ここを入力しているときに、あっちも見たい」とか「この部分とあの部分をいつも見ていたい」とか、使う人の立場を考えると数多く並べる方向に向かって進みますので。
でも、逆に「余計な部分に目移りしないように最低限のものだけを配置して欲しい」というような要望も生まれますし、そのユーザにとって余計な部分があればあるほど、間違いが発生する可能性も高まるわけで、そういう点では最低限のものしか配置したくないという面もあります。
そこで、それらに対応するために色々な手法を考えるわけですが、今回は短期間で仕上げなければならないという大きな縛りがあるため、必要と思われるパーツを一通り配置し、ウィンドウのサイズを変更することで、その人にとって不要なものは見えないようにできる対応にしました。
Windowsの場合、皆さんご存じの通り、ウィンドウのサイズ変更は、マウスでウィンドウの端っこをドラッグすればできますが、以前のWindowsのデザインでは、微妙に立体的に見えるようにウィンドウの端が盛り上がっていて、幅もそれなりにあったので、マウスで掴むことが割と簡単にできたのですが、最近のデザインは、ウィンドウが平面的になっていて、あまりマウスの操作が得意でない方には難しくなってますよね。また、以前は当たり前にあった、ウィンドウ右下にある「このウィンドウはサイズが変えられますよ~」的なマークが無かったりもします。

私のように毎日のようにパソコンの画面を見ている人は、このマーク、あんまり意識しない(というより、サイズを変えたいなと思った瞬間に端っこにカーソルを持って行ってしまいます)ようになっているのですが、あまり使っていない方は、このマークがないと「サイズが変えられるとは思わない」ようで、直感的に「サイズを変えてみよう」と思わないことがあります。
ここからしばらくはプログラムを組んでいる人にしか分からない単語がでてきます…(o_ _)o
このような方々への小さなアピールとして、特定のフォームにこのマークが出るように、フォームのプロパティの「SizeGrip」をデフォルトの「Auto」から「Show」に変更します。
いつの頃からか、これは当たり前になっているのですが、はじめはかなり悩んだ記憶があります。フォームのサイズを「Sizable」にして、SizeGripを「Auto」にしているのに、なんで出てくれないの?と。
結局のところ、フォーム下部にステータスの領域(StatusStrip)を追加しないと「Auto」は機能せず、単なるフォームの右下にこのマークを出すためには、SizeGripの設定を「Show」にしないといけないというオチなのですが、単純なフォームを新規作成した際の「SizeGrip」のデフォルトが「Auto」になっているのに、その単純なフォームの初期状態にはステータスの領域が含まれていないわけで、私的には「Auto」という表現が適切でないような気がするんですね。
まぁ、ステータス領域の有無によって、自動的にマークの有無を決めてくれるという意味では間違っていないのですが、私的には「完全に任せられても困るよ」という意味合いを含めてもらえたら良かったなぁと思うのです。たとえば「Depend」とかの単語を入れるとか…。
これはWindowsの仕様なので致し方ないのですが、この手の名付け方は自分で作るプログラムなどでも非常に重要で、第三者が見て判りやすくて、勘違いしにくくて、言いたいことが多く含まれている、というのは、この手のセンスがない私にとっては、結構、時間の掛かる作業だったりします。
因みに、昔は、CPUの能力も低く、メモリや外部媒体などの容量も少なかったために、名前は「先頭の8文字しか評価しない」とか、「大文字小文字は区別しない」とかの制約があったり、複数のファイル(当時はファイルという概念そのものも希薄だった気がしますけど…)に分けてコードを記述することもなかなかできなかったので、コーディングしているときに名前で悩んでいる時間がかなり含まれていました。うっかり同じ名前を使ってしまっても、コンパイラが良きに(悪しきに?)計らってくれてエラーにならないことも多々あったので、原因究明に手を焼くことが時々ありました。
結局、どうでもいいラベルには機械的な数字を入れて誤魔化して、大切なラベルだけ、ちゃんと単語を入れるような使い分けをして自衛していましたね。今は、この手の制約はほぼ皆無になって、好きなように名前を付けられるようになったので、そういうことで悩む時間は無くなりましたけど。
プログラムに限らず、名が体を表していない単語ほど、余計な非生産的な時間を生み出してくれます。
「な~んだ、このボタンを押せば良かったんだ!」
「なら○○○○ってボタンに書いておいてくれれば良いのに!」
なんてことがままあります。
まぁ、はじめに取扱説明書を隅から隅まで読むことができれば良いのでしょうが、使う前に説明書を読む癖がついていない私にとっては、ボタン表面に書かれている文字が命です。
とは言いながら、自分で世に出している装置を改めて思い起こしてみると、やはり、取扱説明書を熟読してもらわないといけない装置が大半の気がします。ひとつの機構に割り当てている機能の数が多いからとか、動作の根本を理解してもらえば察しがつくだろうからとか、作り手側としての言い訳はあるのですが、使い手側からは「こうしておいてくれればなぁ…」なことが沢山ありそうです。
「SizeGrip」の「Auto」に関しても、こんな私にはとやかく言えないですね。
人の振り見て我が振り直せ。精進いたします・・・(オチなし)
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