道具への思いやり
滅多に使わない道具ですが、この下端定規を使うたびに、昔から使われてきた道具は工夫や材量への思いやりがあるなぁとしみじみ感じます。ご存じない方のために、この道具(治具かも知れません)の使い方をご説明すると、鉋の木でできている部分(台)の下面は、面全体が材量に当たらないように、少し削って形を整える必要があるのですが、その時に、面の平面度や削った量(隙間)を計る(目で見る)ために使う定規です。この定規を鉋の裏側に当てて、反対側から光に透かして隙間を確認します。ですので、もし、刃の部分に定規が当たったとしても刃が傷つかないように、金属の定規ではなく木で作った定規を使います。